システムトレーダーにとってバックテストデータは
EA選定ために一番最初にチェックするべき項目です。
バックテストデータはなぜ勝てるのか?という根拠の1つになります。
裁量トレードを行っている方であっても
ご自身のトレードを過去データと照らし合わせ検証すると良いでしょう。
MT4(メタトレーダー4)でバックテストを行なうと
このような画面が表示されます。
今回は人気のある「Forex White Bear V1」を例に確認してみましょう!
重要な項目には番号を付けました。
1 EAの名前
間違いないか再確認してください。
2 テストサーバー(MT4バージョン)
どの会社のMT4を使用しテストした結果が分かります。
会社が違うとスプレッドが違うので要注意です。
MT4バージョンも確認しておきましょう。
最新バージョンに対応していないEAでは意味がありません。
3 通貨ペア
どの通貨ペアに対応しているのか不明なケースもあります。
バックテストで使用された通貨ペアなら確実に使用可能な事がわかります。
4 時間足
M1、M5、M15、M30、H1、H4、D1、W1、MN
どのチャートを使えば良いのか明記されていないケースもありますので
この項目でチェックしましょう。
5 テスト期間
短期売買EAだろうと2年程度はバックテストデータが見たいところです。
出来ればリーマンショックなどにも対応できるのか2008年9月15日なども含まれていると安心です。
購入前に開発者様に確認を取ると良いでしょう。
6 テスト方法
全てのティック(Every tick)
実際の相場を想定したテスト方法です。
必ずこのテスト方法であることを確認してください。
データが無い場合は購入前に開示してくれるよう要求しましょう。
7 利益総額
どのくらいの利益が出ているのか確認します。
*テストデータのロットも確認しましょう。
別途解説記事を書きます。
利益が小さくても発注ロット数も小さいかもしれません。
利益が大きくても発注ロット数が大きいかもしれません。
また初期資金額の設定でも影響を受ける可能性があります。
8 PF
1.0以上であることを確認してください。
1.0以下は損することを意味しています。
PF = 純利益 ÷ 純損失
9 絶対ドローダウン
初期金額からのドローダウンです。
テスト開始時期に影響を受けるため気にしなくて良いです。
10 最大ドローダウン
金額的に一番良かった時期からのドローダウンで最大いくら損失したのかという結果です。
小さい方が安全なEAです。
これから未来に向けて運用するので最大ドローダウンは更新される可能性がある
ということを頭の片隅に覚えておいてください。
11 相対ドローダウン
資金割合としてどのくらいドローダウンしたか?という数値です。
3つのドローダウンがありますが最も重視するべきポイントになります。
小さい方が安全なEAです。
金額の小さい大きいに影響されないので
自分の資金量と比較してリスクを計算することができます。
12 取引回数
取引回数が少ない場合はテストとしてよくありません。
たまたま良かった可能性があるからです。
テスト期間を伸ばす等して100回以上の取引回数で結果を確認したいところです。
13 勝敗割合
勝率が高いほど信頼できるのか?
というとそうでもありません。
勝率100%だったとしても含み損は含まれないからです。
コツコツ常勝するタイプなのか
勝つまで決済しないタイプなのか
利大損小を狙ったタイプなのか
どんな雰囲気なのかが分かります。
14 テストトレード内容
1回トレードあたりの最大損益や平均損益が分かります。
実際に運用する際の期待値として確認しましょう。