ユーザーさんから依頼がありましたので「ブレイクスキャルシステム」の検証をします。
「ユーザーのチカラでEA品質を向上させよう!」という活動です。
是非、皆さんからの依頼をお待ちしております。
前回検証記事:【ブレイクスキャルシステム】 ユーロドル長期バックテスト
ブレイクスキャルシステムを簡単に説明すると
レンジ相場などのボックスブレイクを狙った手法です。
逆指値でエントリーを狙う→ボックス上限や下限を狙う
ブレイクしたら大抵の場合、勢いが付くのでそのまま勢いに乗ってスキャってしまおうという作戦です。
バックテストの設定について
ユーロドル検証時と同じ設定です。
詳しい内容はユーロドル検証を参照してください。
・Position_Lifetime = 24
→ポジションをホールドする最大時間です(単位:15分)
デフォルト値は15分☓24=6時間の設定です
・MarketCloseFilter = false→true
→trueに設定すると、マーケットクローズ前にエントリーしないようにします。
・NoEntryHours = 6→8
マーケットクローズからこの時間前(デフォルトだと6時間)より新規注文を行いません。
・Difference_from_EET = 0→-2(Tickstoryのみ)
アルパリバックテスト(USDJPY)
データ:アルパリUKのGMTを冬+2、夏+3へ修正しJPとの整合性を統一したもの
Break Scal System-r15-USDJPY-アルパリ-2000.02.01-2015.01.15-スプ5
Break Scal System-r15-USDJPY-アルパリ-2000.02.01-2015.01.15-スプ10
ブレイクスキャルシステム-アルパリ結果合成値
1年間の運用見込み利益(15年割)=$13.86(0.01万円相当)
スプ5最大ドローダウン=$721.39(8.65万円相当)
スプ10最大ドローダウン=$2828.78(33.94万円相当)
合成ドローダウン=$1775.08(21.30万円相当)
リスク対期待値=0
Tickstoryバックテスト(USDJPY)
Break Scal System-r15-USDJPY-Tickstory-2003.06.02-2015.09.20-スプ10
ブレイクスキャルシステム-Tickstory結果
1年間の運用見込み利益(12年割)=$-122.88(-1.47万円相当)
スプ10最大ドローダウン=$2494.23(29.93万円相当)
リスク対期待値=0
カスタムバックテスト
今回はユーザーさんからカスタムでの検証依頼がありましたので行います。
AccurateModeの使用とM5での検証です。
・AccurateMode = false
→trueにすることで、エントリー精度をあげたモードに変更できます。1時間足などに変更してご利用ください。
ただし、エントリー回数がかなり減ることになりますので、Scal_Pipsパラメータを上げて一回の利確幅を大きくしたり、ストップロス値も合わせて修正する必要などがあります。
本モードを作動させる場合は、バックテストを行った上でご利用ください。
M15-AccurateMode
Break Scal System-r15-USDJPY-アルパリ-2000.02.01-2015.01.15-AccurateMode-スプ5
Break Scal System-r15-USDJPY-アルパリ-2000.02.01-2015.01.15-AccurateMode-スプ10
Break Scal System-r15-USDJPY-アルパリ-2000.02.01-2015.01.15-AccurateMode-スプ15
ブレイクスキャルシステム-アルパリ結果合成値
1年間の運用見込み利益(15年割)=$120.92(1.45万円相当)
スプ5最大ドローダウン=$295.76(3.54万円相当)
スプ10最大ドローダウン=$364.65(4.37万円相当)
スプ15最大ドローダウン=$368.23(4.41万円相当)
合成ドローダウン=$342.88(4.11万円相当)
リスク対期待値=0.352
Break Scal System-r15-USDJPY-Tickstory-2003.06.02-2015.09.20-AccurateMode-スプ10
ブレイクスキャルシステム-Tickstory結果
1年間の運用見込み利益(12年割)=$39.57(0.47万円相当)
スプ10最大ドローダウン=$441.53(5.29万円相当)
リスク対期待値=0.088
M5-AccurateMode
Break Scal System-r15-USDJPY-アルパリ-2000.02.01-2015.01.15-M5-AccurateMode-スプ5
Break Scal System-r15-USDJPY-アルパリ-2000.02.01-2015.01.15-M5-AccurateMode-スプ10
Break Scal System-r15-USDJPY-アルパリ-2000.02.01-2015.01.15-M5-AccurateMode-スプ15
ブレイクスキャルシステム-アルパリ結果合成値
1年間の運用見込み利益(15年割)=$31.44(0.37万円相当)
スプ5最大ドローダウン=$324.24(3.89万円相当)
スプ10最大ドローダウン=$407.08(4.88万円相当)
スプ15最大ドローダウン=$458.07(5.49万円相当)
合成ドローダウン=$396.46(4.75万円相当)
リスク対期待値=0.077
Break Scal System-r15-USDJPY-Tickstory-2003.06.02-2015.09.20-M5-AccurateMode-スプ10
ブレイクスキャルシステム-Tickstory結果
1年間の運用見込み利益(12年割)=$3.00(0.03万円相当)
スプ10最大ドローダウン=$471.20(5.65万円相当)
リスク対期待値=0.005
まとめ
超直近2013年からの相場に最適化されたEAです。
スプレッド5程度でないと使いものにならないEAです。
アルパリとTickstoryで結果に大きな違いがあるのでヒストリカルデータに左右されるEAです。
販売ページのバックテストを確認すると2013年からバックテストしており
長期目線で考えた場合には「たまたま良かった部分のデータを見せているだけ」です。
長期的には使えば使うほど確実に損するEAと言っても過言では無いと判断します。
今現在のフォワードは調子良いようですが、いつドローダウンしてもおかしくありません。
利用される際にはリスクを覚悟しておかないと危険です。
目先の動きでドローダウンが大きくなってきたら、すぐに逃げる準備をしておきましょう。